「涙のち晴れ」プロジェクト　オリジナル楽曲公募

当センターの認知度を向上させることにより、被害者やその家族や遺族に支援の手が届けられるよう
鳥取県協働提案・連携推進事業補助金を活用し、令和2年度と3年度に渡ってこのプロジェクトに取り組みました。

プロジェクトでは、オリジナル映像とオリジナル楽曲を制作し、テレビCMでの放映、YouTubeなどで発信しています。
また、ポスター、チラシ、啓発用グッズを製作し、センターや県、県警察などが行うイベントや広報活動での活用により事業展開を行っています。
このプロジェクトでは、鳥取市在住のジャズピアニスト菊池ひみこさんにアドバイザーをお願いしました。

ジャズピアニスト菊池ひみこさん

仙台市出身。16歳でエレクトーンコンクールに優勝し、その後、プロのピアニストとして活動を開始。
1975年頃よりジャズに傾倒。数々のバンドに参加する他、自らのバンドも結成。
1980年の『Don’t Be Stupid』以降、オリジナルアルバムを多数発表。
1999年に鳥取市へ移住。
2002年、「国民文化祭“夢フェスタとっとり”」のイメージソングとしてジャズピアノコンチェルト『ふるさと〜Home In My Soul』を制作・実演。
2005年の「全国生涯学習フェスティバル“まなびピア鳥取”」で同曲を再演。
2005年、第30回鳥取市文化賞を受賞。

プロジェクトのテーマについて

プロジェクトでは、「涙のち　晴れ～いっしょに虹を架けよう～」をテーマに展開していますが、この言葉は、センターが2008年（平成20年）に任意団体として発足したときから、犯罪被害者自助グループ「なごみの会」の会員(当時)によりセンターのスローガンとして考案されたものです。

映像について

映像には、鳥取砂丘を連想させるサンドアート(砂絵)を採用することとし、その制作をサンドパフォーマー田村祐子さん(愛媛県松山市在住)に依頼しました。

サンドパフォーマー/イラストレーター田村祐子さん

阿佐ケ谷美術専門学校　イメージクリエーション科卒業
国内各地でのイベントなどのほか、2017、2019年にはオーストリア「BIMBAMフェスティバル」に招致され、現地アーティストと共同で制作した舞台作品を公演。また、歌手の水樹奈々さんなどとのコラボ作品を発表するほか、NHK鳥取放送局ニュース番組「いろ★ドリ」で作品を制作。

楽曲について

楽曲は、「涙のち　晴れ～いっしょに虹を架けよう～」をテーマに、被害者等の苦しみとその理解・支援が被害者等の平穏、希望につながることを感じさせる作品を全国公募により募集し、23曲の応募をいただきました。
審査の結果、作詞・高田拓人、作曲・高田拓人・谷口宗輔、歌・みわりん（いずれも鳥取県内在住）の「涙のち晴れ」が選ばれ、令和3年10月27日(水)に表彰式を行いました。

応募状況・審査評

1. 応募作品

⑴応募総数：23曲（応募者数22名）
⑵年代別応募者：20代1名、30代５名、40代４名、50代５名、60代６名、70代1名
⑶地域別応募者：＜12都道県＞北海道1名、山形県1名、埼玉県1名（2曲）、千葉県1名、東京都2名、石川県1名、奈良県1名、鳥取県7名、島根県1名、広島県1名、山口県1名、福岡県4名

2. 審査員

佐野泰弘（審査員長・当センター理事長）、菊池ひみこ（音楽家・当プロジェクトアドバイザー）、石崎文緒（音楽家・犯罪被害者自助グループ「なごみの会」推薦）、樽野直樹（鳥取県警察音楽隊楽長）、田村祐子（当プロジェクトサンドパフォーマー）の各氏

3. 審査経過

審査要領に基づき予備審査として応募作品(応募者の住所等は伏せて)の中から各審査員が３曲ずつ選曲(一部重複)し、選ばれた10曲により本審査を行いました。審査の過程で4曲に絞り込み、最終的に作詞・高田拓人、作曲・高田拓人・谷口宗輔、歌・みわりん（いずれも鳥取県内在住）の「涙のち晴れ」が優秀作品に選ばれました。

4. 審査評(佐野泰弘審査員長)

本審査の過程で絞り込まれた4曲は、いずれも完成度の高いものでした。その中で選ばれた優秀作品は、単に歌唱・演奏も含めた楽曲自体の完成度が高いだけではなく、被害者等の苦しみとそれを理解し、支援者等の存在や行動が被害者等の平穏な暮らし、明日への希望につながることを感じさせるという募集する作品のテーマに忠実な歌詞である点と、サンドアート映像ともよく調和する点において、傑出していました。このような作品に出会うことができ、大変うれしく思いました。この度は、全国から多数の力作のご応募をいただき、ありがとうございました。